毒を食らわば皿まで

アダルトチルドレン(AC)・吃音症・社交不安障害(SAD)・依存症・うつ病の方、また、心を病むすべて方へ

うつ病になって私がまずしたこと、その効果は?(うつ病闘病記 第2回)

はじめに


うつ病闘病記第2回。
このたびは、「うつ病になって私がまずしたこと、その効果は?」と題して、「生物―心理―社会モデル(bio-psycho-social model)」に基づき、生物学的アプローチ(薬物療法)・心理学的アプローチ(心理療法)・社会学的アプローチ(環境調整)ごとに、「うつ病になって、私がまず何をしたか?」「その効果はどうだったか?」について書いている。

第1回:なぜ、私はうつ病になったのか?
第2回:うつ病になって私がまずしたこと、その効果は?←今、ココ

第3回:うつ病との闘い
第4回:うつ病から社会復帰へ向けて
第5回:うつ病闘病記まとめ

 

 

生物学的アプローチ(薬物療法)


心療内科に通院し、薬物療法を行なった

 

病院あれこれ

最初、近所の精神科へ通院した。しかし主治医との相性が悪く、数回通院しバックレた。

次は、少し離れた心療内科へ通院した。現在もここへ通院している。
ここは大きな病院が運営しているクリニック。その病院から比較的若い医師が派遣されている模様。その関係で担当医が1年で変わる。医師の質はいい意味で安定している。通院頻度は2週間に1回、現在は1カ月に1回。
診察時間は10~15分。完全予約制のため、待ち時間は長くても20分程度
余談だが、1年目の担当医は美人女医で通院の大きな励みとなった。

 

薬あれこれ

処方薬は以下の4種類。

1.ドグマチール(胃腸薬・抗うつ薬/50mg/1日1錠)
2.メイラックス(抗不安薬/2mg/1日1錠)
3.トレドミン(SNRIタイプの抗うつ剤/25mg/1日2錠)
4.マイスリー(睡眠薬/5mg/寝る前1~2錠)


心療内科へ通院してから、今もこの処方は変わっていない。
今は減薬中につきトレドミンは1日1錠、マイスリーは処方してもらうときともらわないときがある。
いたずらに薬の種類や量を増やす医師が多いと聞くが、そうでなかったことは幸運だった。

 

薬はうつ病に効くか?

あくまで私の経験の中だけで結論を出せばこうだ。


薬は効くこともあるが、効かないことの方が多い

うつ病になり初めて薬を飲んだときは、たしかに大分楽にはなった。

しかし、トータルで考えると効かないことの方が多かった。
効いていたからこそ、この程度の苦しみで済んだとも言えるのかもしれないが、睡眠剤を飲めど眠れないときは眠れないし、抗うつ剤を飲んだからといって下がった気分が必ず上がるものでもない。

そもそも私は、主治医に「もっと効く薬はないですか?」「もっと効く薬に変えてください」と質問やお願いをする患者ではなかった。主治医に処方について質問やお願いをすることが望ましいか否かという話は置いておいて、このような取組みをしていれば効く薬に巡り合え、病状を和らげることができたのかもしれない。
なぜ私がこのような取組みをしなかったかというと、いい意味で言えば専門家として主治医を信頼しており、自分がすべきは病状を的確に伝えることを割り切っていたためであり、悪い意味で言えば薬物療法に対し受け身だったということだろう。

より病状を和らげるため主治医に質問やお願いをしている方も病みアカ界隈にはいらっしゃる。そういう方を何人も見てきたが、そういう方であっても薬を変えたらドンピシャで病状が劇的に改善したという人は少なく感じる。

薬はあくまで対処療法に過ぎない。病状を和らげるためのものであって、治すためのものではない。これが私の薬物療法に対する持論である。薬さえ飲めばうつ病になる前の自分に戻れるという都合の良い話はそうそうない。

 

私が薬物療法についてアドバイスできることは、

1.通院日に必ず通院すること
2.処方薬は飲み合わせに気をつけ、タイミング・量・方法を守って飲むこと
3.勝手に断薬をしてはならないこと

の3つである。

 

 

心理学的アプローチ(心理療法)


臨床心理士によるカウンセリングを受けた


うつ病発病から2ヵ月が経った頃、都内にあるカウンセリングルームにて、臨床心理士による対面カウンセリングを受けた。
このカウンセリングルームを選んだ理由は、アダルトチルドレン(AC)に対するカウンセリングを行なっていたからである。うつ病の根っこには、アダルトチルドレン(AC)特有の認知の歪みがあると踏んでいた私は、それを治すべくこのカウンセリングルームへ通うことにした。
時間は1回60分料金は13,000円週1回のペース期間は3ヵ月
担当の臨床心理士は、私より年上のきれいな女性。とてもいいカウンセラーだった。

 

うつ病にカウンセリングは効くか?

あくまで私の経験の中だけで結論を出せばこうだ。


カウンセリングにうつ病を抑制する効果はない
しかし、生きづらさを和らげる認知や考え方を身に付けるキッカケとなる

カウンセリングにうつ病を抑制する効果があるか?私はないという立場だ。
実際私はうつ病発病から間もない時期ににカウンセリングを受けたが、病状がひどくなったのはその後だ。うつ病発病後では、カウンセリングはあまり効果がないと臨床心理士の先生もおっしゃっていた。

だからといって、私はカウンセリングを否定しているわけではない
そもそも、人様にネガティブな心の内を60分ぶっ通しで聞いてもらったことがある人は、そういないのではないだろうか?それができるカウンセリングは一時気分が楽になる
それに、人に話すことによって頭の中が整理されることもあるし、これまで自分では気付かなかった認知のクセに気付くこともある。またカウンセラーの言葉に、こういう考え方もあるのか?!とハッとさせられることも少なくない
カウンセリングとは、カウンセラーを写し鏡とし自分と向き合うものである。その過程で自分の認知の歪みに気付き、生きづらさを和らげる新たな考え方を獲得して行くのだ。
私自身カウンセリングを通し、それができたと思っている。だからカウンセリングを受けて良かったか?と問われれば、私は受けて良かったと答える。

とはいえ、カウンセリングは高額である。
私が通っていたカウンセリングルームは特に高額だったが、60分で平均7,000~13,000円が相場ではないだろうか(最近では、保険が適用されるカウンセリングもあるようである)。私はが月13,000円×4回×3ヵ月=156,000円を投じることができたのは、働いていたからこそ。
主治医と相談し、費用対効果を考えた上で受けることをオススメする。

 

私がカウンセリングについてアドバイスできることは、

1.エセカウンセラーを回避すること
(私は臨床心理士しかカウンセラーとして認めていない)
2.自分にあったカウンセラーを見つけること
(相性、カウンセラーの専門分野・得意分野)
3.主体的に取り組むこと

の3つである。

 

 

 

社会学的アプローチ(環境調整)


以下の環境調整を行なった


1.生活環境・職場環境
・うつ病で働けなくなったため、会社を退職した
・彼女と同棲中につき、自宅マンションで療養した

2.人間関係(家族関係)
・ごく一部の人にしか私がうつ病になったことを話さなかった
・どうしても以外、人と会う約束をしないようにした
・うつ病の理解を得るため、母にうつ病の本を1冊読んでくれるようお願いした
SNSは一切しなかった

3.経済状況(お金)

貯金はそこそこあった
・失業保険(90日分)


これはやって良かったと思った環境調整は、母にうつ病の本を1冊読んでくれるようお願いしたことだった。
母は私の願いを聞き入れ、うつ病の本を1冊読んでくれた。そのおかげか母はうつ病に理解を示し温かく見守ってくれた
離れて暮らしているとはいえ、身内に病気のことを理解してもらうことはとても大切である。

働かず療養に専念する上でもう1つ大切なことがある。最も大切なことと言っても過言ではない。お金の問題である。
先に書いた通り、私にはそこそこ貯金があった。だから足りるだろう、そう思っていた。しかし、そこは完全に私の見積りが甘かった。結果的に貯金は尽き、最低限の生活費を親に頼ることとなった。
翌年ガッツリ持って行かれる住民税、国民健康保険料、国民年金、何もしなくてもお金はなくなって行く。もちろん毎月の家賃、生活費(水道光熱費・食費等)、医療費、交通費はかかる。私は喫煙者なのでタバコ代も馬鹿にならない。想定外だったのは、ギャンブル依存症が回帰したことである。
働かず療養に専念する場合、かかる経費算出し、今の貯金でどれくらいの期間療養できるのか?貯金が尽きたらどうするか?はあらかじめ考えておく必要がある。

 

私が環境調整についてアドバイスできることは、

1.家族やパートナーに病気の理解を得ること
2.お金の見通しを立てておくこと

の2つである。

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

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新版 うつ病をなおす (講談社現代新書)

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